動物病院経営を支える電子カルテ導入のすすめ

その設備投資、本当に必要?補助金活用の見極め方【シグナビお役立ち情報】 その設備投資、本当に必要?補助金活用の見極め方【シグナビお役立ち情報】

掲載日:2025.10.15

※本記事は、動物病院様向けAI電子カルテ「Vetty」を提供する株式会社MOTOCLE代表取締役青木基樹氏の監修のもと、動物病院様の業務課題とその解決手段として注目されている電子カルテについて詳しく解説しています。

1. 動物病院経営を取り巻く変化

ペット医療の需要は年々高まり、動物病院の役割も拡大しています。高齢ペットの増加、飼い主様の医療意識向上、予防医療の普及、そして競合病院の増加。こうした環境下で、院長先生は「診療の質を維持しながら効率的に経営を回す」という課題に直面しています。

その解決策の一つが、電子カルテの導入です。

ただ導入を検討したことがあってもまだ 「当院に合う電子カルテが見つからない…」 とお困りの院長もいるかもしれません。

無理に切り替える必要はありません。ただ、近年は診療フローに沿ったUI(カルテ画面)や音声入力、予約から会計までの連携が標準化し、紙カルテの管理では出せないスピードで病院業務をサポートできる製品も増えてきました。

カルテを選ぶ際には、実際の診療を想定した短いデモを行い、「当院に合う」かどうを確かめるプロセスを手軽に組み込み、合わなければ見送る、合うものが見つかったら検討を深める、という順番なら業務を圧迫せずに前へ進めます。

2. 紙カルテ運用が抱える経営リスク

紙カルテは長年使われてきましたが、経営の視点で見ると次のようなリスクがあります。

診療効率の低下: カルテ検索や記入に時間を取られ、診察件数が伸びない
情報共有の不十分さ: スタッフ間で記録の解釈が異なり、引き継ぎに支障が出る
保管コスト: 膨大な紙カルテの保管スペース確保が負担になる
経営判断に使えない: データが分析できず、戦略的な経営に活かせない

特に人材不足が続く現場では、「非効率な運用がそのまま経営リスクにつながる」状況といえます。

3. 電子カルテがもたらす経営メリット

(1)診療効率の向上と収益性アップ

過去の診療履歴や検査結果を即座に呼び出せるため、診療時間を短縮可能。結果として1日の診療件数が増え、売上アップに直結します。

(2)経営に活きるデータ活用

電子カルテは「診療記録」だけでなく「経営資産」として活用できます。来院件数の推移、診療科目ごとの割合、予防接種率などを数値で把握でき、マーケティングや経営判断に活かせます。

(3)飼い主様満足度の向上

検査結果や診療履歴をスムーズに共有できるため、飼い主様の安心感が高まります。
「わかりやすく説明してくれる病院」と評価されることは、口コミやリピート率の向上につながります。

(4)リスクマネジメントの強化

入力支援やチェック機能で記録漏れを防ぎ、医療トラブルのリスクを低減。
経営者にとっては「病院を守るための投資」としての意義も大きいといえます。

4. 院長先生が検討すべき選定ポイント

お勧めの方法は、“主要動線のデモを短く見せてもらう” です。

例えば、以下のような具体的な依頼を行うと、電子カルテを導入した際の現場でのイメージを行いやすくなります。

1.次の重要動線が1分以内で終わるか?

a.飼い主検索→カルテ新規→SOAP入力

b.新患の登録(飼い主とペット)

c.電話がかかってきてからのペット履歴の確認とメモ記入

2.紙カルテで自由にできていたことが電子カルテでも抵抗なくできるのか?

a.過去カルテ(文章、写真、検査結果)をパラパラと紙をめくるかのように確認できるか

b.画像、シェーマ図やカルテ記入を紙カルテのように束縛されず柔軟な記入ができるか

c.紙カルテで並べて複数診察を同時進行するように、電子カルテでもスムーズに中断・再開ができるか

3.先生の負担を軽減する仕組みがあるか?

a.獣医師のカルテ入力の負担を減らす仕組みがどれだけあるか

b.処方箋の複製機能で再登録の手間をどれだけ減らせるか

c.柔軟な申し送り機能で院内コミュニケーションの伝言ミスを減らせるか

いかがでしょうか。

電子カルテの画面を一方的な説明として聞くと、自分が現場で使っている際のイメージがなかなかできない場合があります。このように紙カルテとの比較軸で端的に説明をしてもらうと直観的に「これなら合いそう」または「合わない」がわかると思います。

もし「合いそう」だと思った場合、もう少し踏み込んで考えてみましょう。電子カルテ導入を成功させるためには、以下の視点が重要です。

病院規模と将来像に合うか: 現状だけでなく、分院展開や拡大を見据える
スタッフが使いやすいか: 直感的な操作性とトレーニングサポートを確認
他システムとの連携性: 予約・会計・在庫管理などとスムーズにつながるか
投資効果の見極め: 費用対効果をシミュレーションし、投資回収の見通しを立てる
サポート体制: 導入後のトラブル対応やアップデートの充実度

5. 成功のカギは「経営課題の明確化」

電子カルテの導入は目的ではなく、課題解決のための手段です。

「診療効率を上げたい」
「データ分析で経営改善を進めたい」
「スタッフ間の情報共有を強化したい」
「飼い主様の満足度を高めたい」

こうした課題を明確にすることで、自院に最適なシステムが見えてきます。

6. シグナビ掲載サービス:株式会社MOTOCLE 「Vetty」

シグナビでは、動物病院様向けに最適化された電子カルテ 「Vetty」をご紹介しています。

「Vetty」の特徴

クラウド型: 院内外どこからでもアクセス可能。分院展開やテレワークにも対応。
診療フローを考慮したUI: 入力のしやすさを追求し、診療の流れを妨げない設計。
予約・会計システムとの連携: 業務全体をシームレスにつなぎ、効率化を実現。
データ活用で経営改善: 診療件数や科目別割合を分析し、戦略的な経営をサポート。
飼い主様との信頼関係強化: 検査結果や診療履歴の共有機能で、説明の質と満足度を高める。
紙カルテ移行サポート:   紙カルテから電子カルテ移行をサポートするノウハウとサポートチーム。

院長先生が「電子カルテを経営のインフラ」として活用したいと考えるなら、「Vetty」は有力な選択肢となるでしょう。

まとめ

電子カルテの導入は、動物病院経営において大きなターニングポイントです。
診療効率化、データ活用、飼い主様満足度向上、リスクマネジメント――これらすべてが経営改善に直結します。

シグナビでは、株式会社MOTOCLEが提供する「Vetty」をはじめ、動物病院様の経営課題解決に役立つサービスをご紹介しています。
未来の病院経営を支えるインフラとして、電子カルテの導入をぜひご検討ください。

監修

青木 基樹  Motoki Aoki

株式会社MOTOCLE 代表取締役
獣医療業界におけるIT活用の第一人者として、動物病院向け電子カルテや経営支援システムの開発・導入支援を行う。
現場の獣医師としての経験と、システム開発の知見を活かし、病院運営の効率化や飼い主様とのより良いコミュニケーションを実現するためのソリューションを提供。
多くの動物病院における課題解決に携わり、現場の声に寄り添った支援を続けている。